見つけた包装材

物を規定の箱や袋に詰める喜びを知ったのは、スーパーのレジでアルバイトを初めて経験した、高校3年生の春です。3年生の春ですので、半分は2年生の春です。高校2年生から3年生に進級する、春休みを利用したアルバイトでは、学生の私はスーパーの花形、レジ担当となりました。もともと、友人がバイトをしていたので、紹介で入ったのですが、駅に近いスーパーだったので、電車が駅に到着するとともに、店内には来店客が溢れんばかり来店し、瞬く間にレジは行列が出来ていました。ですが、どんなに、レジが並ばれても、込みあっても、ココで手を抜いてはいけません。お客様の、「早くしてよ。」という視線に、耐えながら、まずは、レジを打ちます。商品によってバーコードの場所は異なるので、なんとなく以前打った商品は、この辺りだったなというアテを覚えておきます。そして、バーコードを打ちながらも、お客様の買い物かごに入った商品ラインナップの全体像を見渡します。温かいもの、冷たいもの、野菜、果物、魚、精肉、お菓子、洗剤、お惣菜、日用品など、お客様は、テキトーにかごに放ってアイテムを入れ込んできます。お豆腐や、バナナ、イチゴ、玉子は要注意です。これらの要注意アイテムは見つけた時点で、すばやくレジを打ち、省いて置く事もあります。商品を無下に扱うような事があれば、クレームがすぐにでも名指しで来てしまいます。店長は、朝礼で「一に笑顔、二に笑顔」と毎朝、言い続けていますが、実際、レジを打ちながら、玉子を落して割ってしまい、交換するとなると、一旦、レジを止めて、玉子売り場まで取りに行かなくてはならないのです。1分少々はかかってしまいます。また、珍しい商品には泣かされる事もあります。新商品の棚が探せなくて、店内を迷子になって、どんなにパニックになっても、店長の言う「一に笑顔、二に笑顔」精神です。優しい店長は、そんな新商品を、味見と称して、皆の休憩室に、買い置きしてくれるような親切心がありました。ですので、新商品の入荷は、事前になんとなく伺い知れるようになっているシステムでした。そんな中で、私には、「キター」と思う喜びの瞬間がありました。それは、レジ打ちをしている際に「こんにゃく」、もしくは「ポテトチップス」に出逢う事です。彼らはとても優秀なアイテムで、梱包で言う、買い物アイテムの緩衝材となって、お客様の購入した大事なお買い物アイテムのぶつかり合いの衝撃を沈めてくれる、私にとっては救世主的アイテムなのです。レジ打ちの際にも、彼らの、緩衝材としての効果は抜群ですが、袋詰めの際には、その能力はさらに発揮されます。私が、もしスーパーの店長に就任したら、「こんにゃく」と「ポテトチップス」を、店内の通路に、緩衝材アイテムとしてワゴンセールするはずです。「こんにゃくと」「ポテトチップス」は、段ボールなどに荷物を梱包する際に、良く使われる、エアー緩衝材と同じ役割をレジ袋の中で行ってくれます。お客様のレジ袋の中の買い物アイテムを、あらゆる衝撃から守ってくれるはずです。自転車走行でのアップダウンの突然の揺れ、徒歩で自宅に向かうまでの運搬摩擦、自動車の後部座席に無造作に置かれた際の、横揺れ縦揺れ、あらゆる衝撃を吸収してくれるのが、「こんにゃく」と「ポテトチップス」なのです。私は、お客様の買い物かごに、この2アイテムが入っていると、心の中で必ず、「キター」「グッドジョブ」と呟いていました。

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