ひょんなところに緩衝材

冬休みがやってきました。冬休みは何かと多忙な毎日です。クリスマスと、お正月とB子が誕生日を迎えるからです。B子の最後の高校生活の中でのウィンターバケーションがやってきました。今年は、スキー学校にも挑戦しようと申し込みをしたので、さらなる多忙が押し寄せます。学校の季節的長期休暇の時には、ラブコールがかかるスーパーのアルバイトは、クリスマス商戦に間に合うように、シフトに組み込まれているので、スキー学校の○○駅解散とともに、スーパーに駆け込まなくてはなりません。B子は、アルバイト経験を通じて、人から頼りにされる喜びを感じていました。世の中から必要とされる存在であるという事は、かけがえのない事なのだという教えをスーパーの店長や、先輩主婦のパートさんたちから教わった気がしていました。学術面では、B子はそこそこの成績であり、かつ大学付属校の女子高であったので、進路の心配は、ほとんどないはずでした・・・。スキー学校の駅での解散の後、その足で、B子がスーパーに駆け込むと、店内には、クリスマスセールを目当てにやってくるお客様の購買意欲が溢れていました。今日は、「売れる。」B子は、とっさに直感しました。B子にとっては、長期休暇を利用したスーパーのレジバイトのシーズン3ともなると、店内に流れる空気の圧をに触れただけで、お客様の購買意欲を読み取れるまでになっていました。そうともなると、レジ職人B子の、包装技術、梱包意欲にギアが入ります。高校生アルバイトの労働基準法限界地点の22時まで、精一杯やるのみです。B子は、エプロンの紐をきつく締めて、店内の特売品の位置を確認しながら、レジへと向かいました。予想以上の込み具合です。そして、何より、B子を困らせたのが、クリスマスなどに顧客が好んで買い込む、パーティーサイズのスナック菓子です。通常であれば、「ポテトチップス」は、レジ袋内の、緩衝材的役割として、喜ばしいお買いものアイテムのはずなのですが、パーティーサイズは、緩衝材としては、サイズが大き過ぎる為、別袋になる確率が高くなるのです。そして、今日の特売商品の中に、ポテトチップスのパーティーサイズは含まれていました。スキー学校を終え、そのまま、スーパーに駆け込んだB子は、22時のシンデレラタイムの鐘が店内に鳴り響くとともに、もっている能力とエネルギーが尽きるのを感じ取りました。レジ打ちと梱包につぎ込んだ4時間は、通常のシフト時間より1も時間ほど、少なかったかもしれませんが、困難に立ち向かった今日の自分を、B子なりに、自分で自分を初めて褒めました。全力で何かに向かって、自分の能力を限界まで追い込んだ人にしか見えない到達点がB子には見えていました。

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