包装と紙袋

日本では1965年代から日常的に使われはじめた「紙袋」の登場によって、その姿を消してしまった「風呂敷」は、人々の生活には欠かすことのできない実用品でありました。最近の若い世代の方々にとって「風呂敷」は、贈答品や特別なものを包む道具というようなイメージを持たれている方も少なくないかもしれませんが、「風呂敷」は包む・運ぶ・収納・分類・保護・保存など、一枚で何役もの役割を果たしてくれていたのです。最近では新型コロナの影響もあり、オンラインショッピングやデリバリーなどの宅配サービスがにぎわっておりますが、物流のなかでは商品にキズがつかないように不備なく包装することは大変重要な役割を担っているはずです。皆さんにとっても、期待をもってネット通販で購入した商品が、後日破損した状態で届けられたとすると大変残念なお気持ちになるのではないでしょうか。商品やものを「包む」ということは、大切なものを守ることを表し、古来から人々は大切なものを包むと同時に、自身の気持ちを込めていたのではないかとも考えられているようです。