JASマーク

 JASマークとは、日本農林規格が定める基準に適合している商品に付与されるものです。日本農林規格は、流通する商品が食品に関する法規、基準を満たすことを目的としており、例えば食品衛生法、薬事法等を遵守しています。健康食品についてはJHFAも独自の基準を定めており、メーカーはこれらの基準を満たす商品を世に送り出すことになります。ISOの思想は単純で、消費者の購買意欲が品質から生まれることを理想としています。ですから品質確保のための体制は万全で、計画、文書化、検査、記録の保管等はもちろんのこと、万一の訴訟が発生した時の対応も抜かりありません。
 包装業界では、特に食品を対象とした商品の安全性、衛生の確保に心血を注いでいます。食品や医薬品は経口摂取することになるため、包装が直接触れてしまうような場合、細心の注意が必要になります。例えば、ある環境下で包装品から何らかの物質が溶け出るようなことがあれば、添加物と見做さなければなりません。また、包装工程では、異物が入り込まないように徹底した清掃、洗浄が求められます。具体的には、HACCPとPPと共に、各種衛生管理過程が法制化されており、どの企業もこれらの法規を守るように工場の体制を整えています。こうした法制は日本だけでなく、国際的にも厳格に規格(ISO)が定められており、日本のメーカーも遵守しています。今やトレーサビリティは、食品関連業者であれば、必ず留意しなければならない事項です。包装もその範疇にあるため、衛生には気を遣っているのです。
 具体例を挙げましょう。食品に触れる包装材については、食品から出るアルコール、油脂、高温水といったものとの反応に気を付けなければなりません。これらの物質は包装材と反応して、新たな物質を生成してしまう可能性があるからです。俗に「間接添加物」と呼ばれるもので、場合によっては人体に有毒なものになり得ます。